RPU側溝
新技術情報提供システム(NETIS)・・・TH-080004-A
防音機能・排水性舗装・可変勾配対応・バリアフリー・分散集水を有した多機能箱型U字集水側溝
RPU側溝(箱型U字側溝集水タイプ)の特徴
項目 | 説明 |
防音機能 |
蓋ズレが生じ難いため、ガタツキを最小限に抑えることができる。 |
排水性舗装対応 |
路盤全体の舗装厚を一定にした状態で、排水が可能としている。 |
コスト削減 |
集水能力をもった側溝で集水用グレーチングを必要としないため、トータルコストを削減できる。 |
バリアフリー対応 |
蓋表面に滑り止め効果がある模様を施してあるため、滑り難く歩行性が良い。 |
分散集水機能 |
側溝と蓋のズレ止め部分を利用して蓋側面の切り欠きから路面水を側溝内に取り込むことができる。 |
道路幅員の有効利用 |
側溝幅をコンパクトに設計しているため、狭い道路を有効に活用できる。 |
施工性が良い |
箱型状であり、従来のU字側溝のような張り出しが無いため転圧が容易に出来、施工性が良い。 |
設計荷重縦断T-25対応 |
車道乗入れ部を考慮して、設計荷重T-25に対応している。 |
可変勾配側溝 |
深溝タイプを利用して、現場にて簡単に勾配をつけることができる。 |
防音機能
騒音は、以下の3点が主な要因として挙げられます。
- 側溝本体とコンクリート蓋の接触による騒音
- コンクリート蓋どうしの接触による騒音
- 側溝本体にコンクリート蓋がまたがって乗ることにより発生する騒音
この騒音を解決するために箱型U字側溝集水タイプの側溝では、側溝本体とコンクリート蓋の縦断方向・横断方向・回転方向に対しズレ止め機能を設けました。このことで側溝本体にコンクリート蓋がおさまり、ズレの発生を極力防止。また、摩耗・カド欠けを防止し、ガタつきを最小限に抑制します。
さらにコンクリート蓋の側面に目地キーパーを設け、接地面を極力抑えることにより蓋同士の過剰な接触による騒音を抑えました。
縦断方向 |
回転方向・横断方向 |
縦断方向 |
排水性舗装対応
従来の側溝では、舗装透水部に浸透した雨水を排水する際、舗装厚の調整が必要。
RPU側溝では、路盤全体の舗装厚が一定状態で排水可能な為、その手間を省略。
集水機能
JIS落蓋式U字側溝は、コンクリート蓋の代わりにグレーチング蓋を10mから20mごとに設置して集水を行っています。しかしグレーチング蓋は高価であるため、コストがかかってしまうという問題がありました。
RPU側溝では、側溝と蓋のズレ止め部分を利用して蓋側面の切り欠きから路面水を取り込む仕様に設計。そのため、集水するためのグレーチング蓋が不要です。
ちなみに、舗装透水部より浸透した雨水を効率良く集水するため、排水孔は1mごとに2カ所設けられています。
可変勾配対応対応
RPU側溝は、300タイプは深さ1000mmまで対応可能。
側溝底にコンクリートを打設することにより現場で簡単に勾配をつけられます。
道路幅員の有効利用
側溝幅をコンパクトに設計していますので、一般的な側溝に対して90~100mm多く幅員を確保することが可能です。
施工性が良い
箱型状で、従来のU形側溝のような張り出しが無いため転圧が容易にでき、施工性がよい。
バリアフリー
蓋表面を緩やかな曲線にして表面にタイル模様を施すことで、素早く雨水を集水することができます。そのため、表面には雨水が溜まりづらく、雨の日も良い歩行性を保つことが可能です。
また、この集水孔・手がけ孔の幅を10mm以下にすることで、車椅子のタイヤがはまったり、歩行時につまずいたりするのを防いでいます。
バリアフリー構造のため、路側を歩く際にも不安はありません。
水抜き機能
側溝の底部孔から地下へと水を抜きます。多雨量時にも対応。
施工実績
伊豆味石灰線道路改良工事(本部町)
施工中 |
施工後 |
兼久海浜公園工事(嘉手納町)
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施工後 |