大地震(水平震度kh=0.25) に対応した、国土交通大臣認定擁壁。

設計条件

 

項目 説明
土質条件 背面土および基礎地盤の内部摩擦角については25度以上であること。ただし、土質試験により実況確認しない場合 は、背面土については宅地造成等規制法施行令別表第2による「砂利又は砂」、基礎地盤については別表第3によ る「岩、岩屑、砂利又は砂」に該当する場合のみ適用できるものとする。
荷重条件 擁壁上面の水平面上の積載荷重は10kN/㎡を超えないこととし、埋戻し土の沈下を見込んだ余盛り以上の土羽を 設けないこと。
必要地耐力 基礎地盤の必要地耐力は、下表の数値によること。
フェンス荷重 擁壁天端より1.1mの位置に1.0kN/mの荷重が作用するものとする。
地震の影響 設計水平震度は中地震時kh=0.20、大地震時kh=0.25とし、設計鉛直震度はkv=0とする。地震時土圧係数は物部・岡部式により算定する。

施工姿図

築造仕様

 

項目 説明
土質条件の把握 ニューウォルコンⅣ型の築造にあたっては、擁壁背面および基礎地盤の土質条件により施工方法が異なりますので、施工場所の土質および地盤支持力を十分把握して、認定条件に適合したものであることを確認してください。
フェンスの設置 現場打ちまたはプレキャスト基礎を使用して、フェンス支柱と前壁を一体化して施工することが出来ます。フェンス高さは2.0mを限度とし、見付面積率は50%以下としてください。
規格外製品の使用 (1)頭部を斜切とする場合は勾配を25%以下としてください。
(2)製品長を規格未満とする場合は1mまで短縮することができます。

製品の据付け 製品据付けの際は、擁壁底版と基礎との間に隙間が生じないようモルタルを密に充填してください。
透水マットの使用 裏込砕石の代わりに透水マットを使用する場合は「擁壁用透水マット技術マニュアル(全国宅地擁壁技術協会)」に従って施工してください。 ※下図は地表高3m以下の擁壁での施工例です。地表高が3mを超える場合は施工方法が変わります。

前壁の目地 前壁の目地は、背面の浸透水を抜くため5mmの間隔を確保してください(目地部にモルタル等を詰めないでください)。また、目地と水抜き穴には背面土の流出を防止するため非腐食性のフィルターを貼り付けてください。
背面土の埋戻し 段差部や曲線部など、製品間の連結が出来ない箇所が生じる場合があります。その際は、埋戻し時の転圧などによる衝撃で製品にズレが生じないように十分注意してください。

 

標準施工図

寸法表

  
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